ほぼ観劇記録。

情報収集癖とネタバレ御免。

観劇 イキウメ『天の敵』

イキウメ『天の敵』@シアターイースト 公式サイト 観劇日:5/16


【作・演出】前川知大
【出演】浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛
    小野ゆり子 太田緑ロランス 松澤傑 有川マコト 村岡希美

 

  ジャーナリストの寺泊満(安井順平)は、菜食の人気料理家、橋本和夫(浜田信也)に取材を申し込む。
  きっかけは妻の優子(太田緑ロランス)だった。
  寺泊は難病を抱えており、優子は彼の為に橋本が提唱する食餌療法を学んでいた。

  当の寺泊は健康志向とは真逆の人間だが、薬害や健康食品詐欺、疑似科学や偽医療の取材経験も多く興味があった。
  優子がのめり込む橋本を調べていく内に、戦前に食餌療法を提唱していた長谷川卯太郎(松澤傑)という医師を知る。

  寺泊は長谷川と橋本の容姿がよく似ていたことに興味を持ち、ある仮説を立てて取材に望んだ。
  寺泊は、プロフィールに謎の多い橋本は長谷川卯太郎の孫で、菜食のルーツはそこにあると考えた。
  橋本はそれを聞いて否定した。
  実は橋本は偽名で、自分は長谷川卯太郎本人だと言う。

  橋本の片腕・料理家の五味沢 恵(小野ゆり子)。
  卯太郎の先輩医師・糸魚川典明(有川マコト)。
  糸魚川の孫の弘明(盛隆二)と佐和子(村岡希美)夫妻。
  卯太郎の友人・玉田欣司(大窪人衛)。食の求道者・時枝悟(森下創)。

 

初日観劇。
席についてまず舞台美術に目を奪われた。
壁面いっぱいの瓶。圧倒された。

瓶詰地獄…

始まってすぐに3秒クッキングだったかな?料理番組の撮影シーンから始まり
ゴボウやら何やら切っていく小野さん。実際に料理するの!?と驚き。
切った上にフライパンで炒めて~ってこれは緊張だろうな。
隣に立つ菜食の人気料理家・橋本先生な浜田さんは全く何もやらないし。

何か違和感…

バルサミコ酢の香り~炒めた野菜の香り~って嗅覚まで刺激され
お腹がなりそうなのをこらえつつ、テンポの良い会話に笑っていたら…

また違和感…

あれ?ん?え!?わー!!!って……そういうことか……
ずっと何かゾワゾワして……うわー切ない。

生きていくために必要な切っても切れない食のお話。そこから人の生死まで。
いろいろと考えさせられて、今もなおふとしたときに考えちゃう。

照明も綺麗で効果的だったな。
過去と現在のシーンが行ったり来たり同時に進んだりするのだけど
ごちゃごちゃしないでスッと入ってくるのはさすがだなと。

今回ほぼ出ずっぱりな浜田さんと安井さん。セリフも多くて大変そう。

初日観に来ていた友だちと劇場でばったり♪
観終わって、「浜田さんの白シャツに髭は最高!!」って何回も言ってた。お恥ずかしい。
いやほんと最高なので。というか舞台自体おもしろいのでたくさんの人に観てほしいな~

そして、改めてポスターをみるとゾクッとする。
キャッチコピーの【人生という、死に至る病に効果あり。】もゾクッと。

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舞台写真


東京公演は6/4(日)まで。
大阪公演はABCホールにて6/9(金)~6/11(日)