ほぼ観劇記録。

情報収集癖とネタバレ御免。

観劇『君が人生の時』

『君が人生の時』新国立劇場 中劇場 公式サイト 観劇日:6/18

【作】ウィリアム・サローヤン 【翻訳】浦辺千鶴 【演出】宮田慶子
【出演】坂本昌行 野々すみ花
    丸山智己 橋本淳 下総源太朗 沢田冬樹 中山祐一朗 石橋徹郎 枝元萌 瀬戸さおり
    渋谷はるか RON×Ⅱ かみむら周平 林田航平 野坂弘 二木咲子 永澤洋 寺内淳志
    坂川慶成 永田涼 澤山華凛 三浦涼音 一柳みる 篠塚勝 原金太郎 木場勝己

     舞台はサンフランシスコの波止場の外れにある、安っぽいショーを見せるニックが経営する場末の酒場。
     そこには様々な事情を抱えた客がやって来ては去っていく。
     ピアノの名手、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼婦......。
     誰もがそれぞれの想いを抱えながら酒を飲み、本音をポツリと語り、時の流れに身を委ねる。

     若く美しい放浪者のジョーは、
     いつからかこの店にやって来て毎日朝から晩までシャンパンを飲んで過ごす不思議な男だった。
     この店で出会いジョーの弟分となったトムは、
     客の一人、自称女優の魅惑的な女性キティに恋しているが思いを打ち明けられずにいた。

http://cdn2.natalie.mu/media/stage/1706/0613/kimiga/extra/news_xlarge_DSC_4060.jpg  ↑↑↑ニックが経営する場末の酒場 「君が人生の時」フォトコール:ステージナタリーより


緩やかに時が流れる安酒場。そこに集まる様々な人の人生のほんの一部を
店の片隅でシャンパンを飲む主人公ジョーと一緒にみているようで穏やかな気持ちに。
時代背景を考えると穏やかではないのだけど・・・
だからかな?観ていて不安な気持ちがどこかにあるようで、ソワソワ。
常に舞台全体に纏っている不穏な空気感のせいかな?
いつ争いがおきてもおかしくない状況だからかな?
楽しいこと、幸せなことが起きても、でも結局・・・って悪い方向に考えちゃう。
あっちゃん演じるトムが好きな人と結ばれ、一緒に暮らすために手に職を!
では、トラックの運転手を!でも免許無い!無免許でもいいよ!
そんなトムの帰りを部屋で待っている彼女・・・
って、これトム死ぬよね??と思ってしまったもの。結果死ななかったけど。
ハッピーエンドなのを素直に想像できなくて。
店に来る街の厄介者も、あーこいついなくなればいいのに!って思ったら死ぬし。

主役の坂本くん演じるジョーは歌わず踊らず。
セリフでも「踊れないから」って言ってたけど、いやいや踊れるだろ!
と、心の中でつっこんだ人は多いと思う。
このジョーが何者なのか??
毎日ニックの店でシャンパン飲んでいるお金持ち。
ラストシーンでもうこの店には来ないと。
店に来る人たちの人生の最高のときを見届けたからもう去ってしまうのかな・・・
まさか人じゃなくて、神的ポジション??とか思ってしまったけどどうなんだろ。
また別の街の安酒場で人の幸せをつまみにシャンパン飲むのかな・・・

そんなジョーを兄貴と慕うトム役なあっちゃんはずっと笑顔で可愛い可愛い。
ちょっとアホの子で可愛い可愛い。
何度も、あれ??天使かな??って、目をゴシゴシ。はぁ可愛かった~

酒場を経営するニック役の丸山さんはワイルドでかっこいい~
いいパパなんだろうな~とニヤニヤしちゃった。わたしなら毎日通う!!

http://cdn2.natalie.mu/media/stage/1706/0613/kimiga/extra/news_xlarge_DSC_4080.jpg http://cdn2.natalie.mu/media/stage/1706/0613/kimiga/extra/news_xlarge_DSC_4266.jpg ↑↑↑「君が人生の時」フォトコール:ステージナタリーより