ほぼ観劇記録。

情報収集癖とネタバレ御免。

観劇『流山ブルーバード』

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M&Oplaysプロデュース『流山ブルーバード』本多劇場 観劇日12/18

【作・演出】赤堀雅秋
【出演】賀来賢人・太賀・柄本時生若葉竜也
    小野ゆり子宮下今日子・駒木根隆介・赤堀雅秋平田敦子皆川猿時

   千葉県、流山市。東京にもほど近い地方都市。この町の半径3キロ圏内でくすぶっている4人の若者。
   東京へ出ていく気力もなく、町を抜け出そうにも抜け出せない、
   「ダメな」4人と、彼らを取り巻くろくでもない大人たちの青春群像劇。
   それぞれに鬱屈をかかえた人々の、やるせない日々と、その中に垣間見える一縷の希望を描く。

 



千葉県流山市。東京にもほど近い地方都市でくすぶる若者の不毛な青春群像劇。
彼らを取り巻く大人たちもみんな必死に生きているのだけど・・・ダメな人ばかり。
青春群像劇って聞くとキラッキラしているイメージだけど、キラッキラのキの字も出てこない。
場面も、流山市にあるスナックやファミレス、ゲームセンター、主人公の自宅の台所などなどとっても狭い範囲で、何か大きな事件が起きるわけではなく・・・と言いつつも、流山市で起きている連続殺人事件の話が盛り込まれているのだけど・・・そしてその犯人は・・・って不穏だけど、ただただ日常が描かれている。

友だちの奥さんと不倫して、駆け落ちしようと約束したのに忘れて普通に仕事して、結局友だちにもバレて・・・な主人公を演じた賀来くん。こんなどクズな賀来くん観たことなくて新鮮だった。
不倫されちゃう夫な太賀くんの熱演と熱唱も、役者志望で東京に行ったものの何とも言えない状態な若葉くんも、こいつ何者?感が終始まとわりついていて、何か怖い!な時生くんも、くすぶる若者みんなとてもよかった。

そんな彼らを取り巻く人たちもさすがでありました。
太賀くんの妻役の小野ゆり子ちゃん。いやーたしかに近くにいたら手を出したくなるよなー(コラ!!)な人妻感。透明感あるのにそういう感じ・・・ぴったり。
主人公とその兄が営む魚屋の隣に住む大クレーマーな平田のあっちゃんも強烈キャラなのだけど、何か最後は頑張れ!って言いたくなる。言っちゃだめなのかもしれないけど。というか、出てくる人みんなちょっと応援したくなるんだよな~

ででで、今回一番びっくりしたのは、主人公の兄役の猿時さん!!
いつも通りのダメダメな人なのかと思っていたけど、いやいや、とても素敵なお兄ちゃんだった!!実家の魚屋を何とか続けていこうと色々考えていたり、弟のことを心配していたりと、まさか猿時さんでじわんとさせられるとはな~(失礼な!!)

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natalie.mu

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