ほぼ観劇記録。

情報収集癖とネタバレ御免。

観劇『スリル・ミー』


『Thrill me スリル・ミー』@シアターウエスト 観劇日12/22・23 2019/1/13


【脚本・音楽・歌詞】Stephen Dolginoff 【演出】栗山民也 【翻訳・訳詞】松田直行
【出演】私:成河 × 彼:福士誠治 私:松下洸平 × 彼:柿澤勇人
    ピアノ伴奏:朴 勝哲・落合崇史


    “私”と“彼”  そして一台のピアノのみで繰り広げられる  息をもつかせぬ100分間


     監獄の仮釈放審議委員会。
     収監者“私”の五回目の仮釈審議が進行中である。
     34年前、“私”と“彼”が犯した犯罪。
     物語は、34年前に静かに遡っていく――。
     
     19歳の“私”と“彼”。
     ある契約書を交わした2人。
     彼らに一体何が起きたのか。
     
     “私”と“彼”
     衝撃の真実が明かされていくーー。


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年末年始に『スリル・ミー』を公演するってすごいね。みんな狂ってるね。最高か!2018年の観劇納めをしてまた年始に観られるとか最高か!今回は【私】成河【彼】福士誠治ペアしか観られなかったけど、3回も観られて満足満足。

すごいよ~!!と噂には聞いていたけど観たことがなかった『スリル・ミー』観終わって「あぁこれは何回も公演されるわけだな~」と納得。今回福士くんが出る!!!!!ってことで初スリミにドキドキ。いやーやられました。なんとなくのストーリーしか頭に入れずに観たので、観終わった後は拍手もできないくらい(したけど)放心。カテコでスタオベなんてできないよ(したけど)ボーっとしていたな~でもこの作品でスタオベするのにはちょっとびっくりした。いや、すごい!!ってなるけどスタオベってなんか違う気がしたけど、これは毎回そうなのかな?と空気を読んで立ちましたけどね。

わたしの中での成河さんは『BLUE/ORANGE』の初演で初めて観たときに「何だこの人・・・何か怖い・・・」という印象がずっとあって、笑っていても目が笑っていないような。そのあとも色々観ているけど『人間風車』でまた「この人やっぱ怖い・・・」ってなっての今回『スリル・ミー』【私】の笑顔が終始怖いよー!!無邪気な笑顔が怖い怖い!!!【彼】への執着が怖い怖い怖い!!!!観ていて「福士くん逃げてー!!!!!」って何回も心の中で叫んでた。

成河さんの【私】は53歳から19歳、19歳から53歳へと一瞬で変わるのだけど、衣装もメイクもそのままで(最初は衣装違うけど)あんなに変わるものなのか!?と驚いた。照明と姿勢と声色だけですごいなやっぱり成河怖っ(思わず呼び捨て)53歳になったときはシワが増えたようにみえたし、髪の色も変わってみえた。でも、何であんなに【彼】に執着するんだろ?怖いなーと思ったけど、まーあの【彼】なら執着したくなるか・・・ビジュアル最高だし福士くんだし(結局そこか!!)

福士くんは、ブログやインタビューなどでの温厚でのほほ~んとしているイメージが強い人なので【彼】にただただ驚き。以前観た『狂人なおもて往生をとぐ』でも福士くんの狂気と色気に狂いそうになっていたけど、今回はまた違った狂気と色気に狂いそうになった。というかちょっと狂った。というか今もなお狂っている。

福士【彼】は、登場から体温を感じない人だなと思っていたら、そのままずっと体温を感じなくて、汗をかいていても何か感じなくて、それがじわじわと怖かった。焦ったり「死にたくないー!!」って叫んだり、ラスト【私】に真相を明かされたときに一瞬体温を感じるのだけど、またスッと体温を感じなくなる。客席に向かって話していると「あ!今目が合った(勘違い)キャー!」ってなることがあるけど、福士【彼】は全く目が合わない。合っても合っていないかんじ。目を通り越して後ろの何かを見ているような。こちら側は何も見えていないような。それは【私】に対してもで、全然合わない。近づいてきたらスッと避けるし、キスしても【私】からグッといこうとするとひいてしまう。ちょっと【私】がかわいそうになったな。一瞬だけどね。

福士くんて普段黒目がキラッキラしているのに【彼】のときは光が全くなくて目が死んでいたのだけど、どうやってそのキラキラを消したのさ。死んだ目でも素敵なんだよなー横顔も美しいしタバコ吸う仕草もねーあーあーそりゃ執着するよねー

【私】に対して「それが、欲しいんだろ?」って言った後に顔をクイッと動かすのとか・・・最高か!自分だったらちょっとイラっとしちゃうけど(いや、あの顔面であのスタイルの良さであのいい声ならホイホイ行くか)ネクタイ外してベストのボタンも外して首元グイッと鎖骨を見せてから手を広げられたらそりゃ子犬のごとくキャンキャンいくわな~あぁいい。福士くんいい。冷たさが最高。そんな冷たくて機械的な【彼】がどんどんボロボロになっていくのもいい。【私】とともにニヤニヤしてしまうのだけど・・・結局は最後まで冷たいままで、感情なさそう。そうなると【私】がかわいそうだなと思うのだけど・・・いやいやいや!【彼】が死んでもなお追いかけているかんじが怖くて怖くて。最後のスポットライトに照らされてこっち見るのも怖い(こっち見るな!!)この怖さは【私】が怖いのか成河さんが怖いのかもうわからない!!

福士【彼】を散々冷たい冷たい言ってきたけど(そんなに言ってないか?)子どもを誘拐するシーンでは「あれ?いつもの福士誠治成分が出ちゃってない?」ってくらい爽やかな男の子になっていて別人のようで。でも、子どもの目線からはずれてすっと立ち上がったときなどはとても冷たい表情で・・・ゾクッとした。

【私】な成河さんより【彼】な福士くんの方が背が高いから【彼】の視界にがんばって入ろうとピョンピョン跳びはねているようで、成河さんの【私】が最初は可愛くみえる。最初だけね。最初だけ。これ逆でもおもしろそうだなと思った。【私】の方が背が高いと、見上げながらもドSな【彼】になっておもしろそう。【私】×【彼】の組合せを誰にするか会議は楽しくて、お酒片手にしちゃったら夜が明けちゃうやつ。わたしは【彼】平野さんで【私】村井くんで観たい!!倫也くんは【彼】も【私】もどちらでも観たい!!でまた福士くんも観たい!!

座席のこともせっかくなので書いとこうと。今回チケットは福士くんとこの先行で3公演取れた。中には全部はずれた方もいたのでなぜわたしは応募したの全部取れたのか謎。運がよかったのかな。1回目は通路より後方列のセンターブロック。前方席は段差がないので観やすさは後ろの方がいいかな。センターブロックでもあったので全体が見えて、初めて観るにはちょうどいい席だった。2回目は前方列の下手側。あーこれは下手側過ぎて見切れるなーって思ってたけど、タバコ吸うシーンガン見できるし色々とありがたい席だった。3回目はまさかの最前列!!B列だから2列目か~近いな~って座席表見て頭パーーーン!!A列無いじゃん・・・うううありがとうありがとう。福士先行様またお願いします。

毎回ちょっと言い回しが違ったりしたけど基本アドリブは無し(当たり前か)だったけど、2回目に観たとき【私】からマッチ箱を受け取るときにギュッてされて箱が開いてしまいマッチが数本落ちたのだけど【私】な成河さんは「あはっ落ちちゃった♪」って無邪気な笑顔に対し、微動だにしない【彼】な福士くん(下手側だったのではっきりと顔が見えなかったのでもしかしたら笑っていたかもしれないけど)に、役そのままでいられるのさすがだなと思った。でもカテコはスタオベ後はけていく福士くんは手を振って帰っていくのが「あぁ福士くんだぁ」ってなってちょっとホッとするのよね。常にカテコも【彼】のままでいて最後の最後に手を振っていつもの福士くん要素多めの【彼】要素もほんのり残った笑顔少なめなお手ふりをしていくの見てホッとする。2回目観たときだったかな?スタオベ2回の後お辞儀をしてそのまま床に手のひらをペタッとつけた成河さんに客席がザワザワニヤニヤしてて、思わず笑みをこぼす福士くんにキャハー!ってなったな~楽日のカテコはもう何回やった?スタオベしてから何回やった?顔をあげてからブンブン手を振る福士くんが輝いていて、成河さんもニッコニコで、あぁよいものを観たなと。手を繋いでお辞儀したときもあったな。

ってほぼ福士くんのことしか書いていないけど・・・
ストーリーは結構つっこみどころ満載ではあるけど、それを超えるものがあった。これ、ストプレでもいいのでは?と思ったけど、それだと100分じゃ無理か。

松柿ペアも観たかったな。チケット全然当たらなくて・・・
次はもっと気合い入れて取らないといけないな!!えーっと次はいつですかね?