ほぼ観劇記録。

情報収集癖とネタバレ御免。

観劇『クラッシャー女中』

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M&Oplaysプロデュース『クラッシャー女中』本多劇場

【作・演出】根本宗子
【出演】麻生久美子中村倫也趣里・佐藤真弓・根本宗子・田村健太郎西田尚美

東京→名古屋公演終わってまだこれから大阪→島根→広島と続くけど、最近の観劇記録も途絶えてるけど、わたしの観劇も終わったのでひとまず書いとこと。ネタバレしてますのでね。ね。

「毎年舞台はやるよ!」って言ってた倫也くんだけど、昨年は舞台がなく、そのかわりにファンイベントはあったけど、な、久しぶりの舞台。朝ドラ?DV夫?シェフ?刑事?はじこい?どの効果かわからないけど大人気でチケット激戦だったようで・・・当日券に並ぶ人数が本多の客席数を超える日も出るのでは?な状態でびっくり。

よかったね~!!と思いつつなんかちょっとさみしい気持ちにもなったりして・・・ってファンてめんどくさいね~。まさかアラジンの吹替えやるなんて思わないじゃん!?

この舞台、情報解禁当初のあらすじと本公演の内容が全く違くて、何があった!?大人の事情??ってびっくりな初日観劇後の感想。HPのあらすじは読んでも無意味よ。欲望まみれの絶対王子!とか。

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うむ。このインタビュー読んでもまだそっちの方向に行こうとしてたのね。育ちのいいお坊ちゃんがとっても性格悪いんだろうなぁと楽しみにしてたけど、とてもかわいそうなお坊ちゃんで、観ててつらい。母親から「ダメな子。産まなきゃよかった」って、それ言っちゃだめなやつよ。やめて。みんなから嫌われてるってことを教えられてひとりぼっちにさせられるし。やだつらい。

そんな風に倫也くん演じる義則をひとりぼっちにして、サッと手を差し伸べたくて、隠れていろいろと動いてた麻生さん演じるゆみ子。ただただ義則が好きだからという理由でいろいろぶっ壊していくクラッシャー!どんどん暴かれていくラストシーン、後ろでニヤニヤ笑ってるのがとても不気味。「この人はこうだ!」って思い込んで思い込んで自分のいい方へいい方へと。暴走は止まらない。「わたしが救う!救うのだ!君のヒーローなのだ!」って怖い。やだ、これって客席に言ってる・・・?そんなゆみ子、好きだからと言っても何でそこまで?なのは、義則に言われた一言に救われたからだとさ。このやり取りラストシーンでやるのだけど、その一言が何かは回想シーンもなく終わるので、1回しか観てない人はモヤモヤ残るやつ。初っ端のシーンのセリフなんて覚えてないよね。もう1回観ないとわからないやつ。2回目観て、あーこれかーってなったもの。

劇中で「主役が2人はおかしい」「じゃあ『ロミオとジュリエット』は?」「あれはロミオが主役よ!名前も一番上はロミオ役!だもの」って言ってたけど、てことは今回もW主役と言ってるけど・・・
あと、カテコの最後、全員でお辞儀をするとき真ん中に移動して指揮をとるのはお屋敷に昔からいる女中役な真弓さんなんだよね。カテコ後舞台上の椅子に座って眠りにつくのも真弓さんだし。ん?女中の夢のお話だったの?「記憶~♪記憶~♪」って歌って始まるし・・・そもそもタイトルの女中って誰?戯曲によるとゆみ子がサークルクラッシャーってなってたけど、女中と言えば女中だけど、うーん。

そして今回のカテコね。無いなら無いですぐにスタッフさんやら放送で言ってあげてよ。今回初めて舞台観に行きます!って人多いのさ。たぶんね。初日のロビーが、あれ?ここ本多?ってほどに女性が多くてちょっとひいたくらいだもの。客席で、え?もう終わり?拍手あきらめるのはやくない?って声がチラホラ。よかったよー!って拍手送りたいよね。そりゃ。

子役時代を演じるときは声が高くなるとかの演劇あるあるやら、軽くいろいろディスったりもしてておもしろかったのだけどね。なんか最後がもったいないという印象。最後に血液型をお互い間違えて「そういうことですよね」がこの舞台の全てのことを言っているようで。「そういうこと」なのかな。

改めてやっぱり真弓さん大好きだな~。少年の役を演じた真弓さん観て即落ちたわたし。何この人!好き!って。今回ストーリーテラー的な?たまに周りから見えなくなる妖精的な?役どころ。アカペラで出てくるし、ベッドの上でピョンピョン跳ねるしエアピアノまで。唯一義則坊ちゃんのこと好きだしね。もっとちゃんと通路での死んだ馬のシーンみたかったな。泣いて泣いて、通路やら客席やらをみながら何かメモっていたのはみえた!馬の絵を描いていたのかな?テレビでの放送あるけど、映像に残ってなそうだなー。残念。

喜怒哀楽ころころと表情が変わる倫也くんが観られたのはよかった。歌声も素敵。たむけんとのトランプのシーンはお気に入り。「どちらがジョーカーか教えてくれる♪」の歌とたむけんのダンス?がとても好き。前後のわちゃわちゃしてるかんじもとても好き。あそこは偽りなく楽しんでいるかんじがとても好き。登場は12歳!いつもより高い声で半ズボンでハイソックスでちらっと見えるひざ小僧。可愛い~。座って絵を描きながら、たまに寝そべって足を動かして絵を描く。ニコニコ。可愛い可愛いからの、大人になるとスーツビシッと!ダメなアシスタントに敬語で怒鳴る怒鳴る、ニヤっとしながら怒鳴る!ちょっとオネエのような口調になるけど、「座れ!」「座りなさいよ!」「やめないよ!」「やめさせてもらえないね~」「はやくやれ!」「はやく手を動かしなさいよ!」って怒鳴ったと思ったら、タイプの女の子の前では「可愛い可愛い」連呼で、トロットロの笑顔にお姫様抱っこに「トイレに行く以外はずっと一緒!」って手を繋いじゃう。父親からは虐待され、母親からは溺愛され、のちに見放され・・・壮絶。認められようと必死で、デザイナーとして立派に~と思ったら全部自分の力ではなく・・・最終的にはタイプの子からは全く興味ない!殺す!って言われちゃうし、親友は母親の恋人になっちゃうし、同級生の女性からは聞きたくない情報を聞かされ救世主だぞっ♪って怖いし、こりゃ壊れちゃう。観ているこっちも壊れそうでした。ふぅ。


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