観劇『CHIMERICA チャイメリカ』
『CHIMERICA チャイメリカ』@世田谷パブリックシアター 観劇日2/6(初日)9・16
【作】ルーシー・カークウッド 【演出】栗山民也 【翻訳】小田島則子
【出演】田中圭・満島真之介・倉科カナ・眞島秀和・瀬戸さおり・池岡亮介
石橋徹郎・占部房子・八十川真由野・富山えり子・安藤瞳
阿岐之将一・田邉和歌子・金子由之・増子倭文江・大鷹明良
2013年ニューヨークマンハッタンのギャラリーでの写真展、
1989年の天安門事件に居合わせたアメリカ人ジョー・スコフィールドがとらえた一枚の写真が
人々の目を引いている。
―――1枚の写真、それはアメリカ人によって撮影されたもの
白いシャツを着て、買い物袋を二つ下げた中国人の男が
隊列を組む戦車の前に立っている
それはヒロイズムの写真である
それは抗議の写真である
それはある国を別のある国がとらえた写真である
2012年の現代のニューヨークと1989年の天安門、時代と国を行き来しながら、
ジョーと彼の中国の友人ヂァン・リン、そしてその周囲の人々が、
写真に収められた瞬間から断ち切れない運命のうねりにのみこまれていく。
物語の舞台は、1989年6月4日の天安門事件と2012年の中国とアメリカ。天安門事件があった日に、広場にいた者と、その広場で一人袋を両手に持って戦車の前に立った男【戦車男・タンクマン】の写真をホテルの窓から撮った者が物語の中心に。2012年になって戦車男の新しい情報をカメラマンが知り・・・
2012年のアメリカ大統領選挙、中国の実情、過去の天安門事件の事実・・・過去と現在が交差して物語は進む。
天安門事件とは ※wikipediaより
1989年6月4日(日曜日)に、同年4月の胡耀邦元党総書記の死をきっかけとして、中華人民共和国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していた学生を中心とした一般市民のデモ隊に対し、中国人民解放軍が武力で鎮圧、多数の死傷者を出した事件である。
チャイメリカ Chimericaとは ※公式サイトより
07年に米国の経済史学者でハーバード大学教授のニール・ファーガソンらが、「チャイナ(China)」と「アメリカ(America)」を合わせ、その共生関係を表す意味で使用した造語で、米紙ニューヨーク・タイムズによる09年の“世界の流行語”にも選ばれました。
他にもキメラ (chimera)になぞらえているとか・・・
キメラ chimeraとは ※コトバンクより
生物学における キメラ (chimera) とは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のこと。嵌合体(かんごうたい)ともいい、平たく言うと「異質同体」である。
せたがやアーツプレス15号 人物相関図あり
『チャイメリカ』初日観劇。中国人、アメリカ人、イギリス人、それぞれの環境や考え方に、日本でぬるっと生きている私は色々と考えさせられた。1989年中国で起こった天安門事件と現代のニューヨークが交差するのだけど…30年前の出来事なんだよな…役がそういう役だからだけど、満島くんすごかったな。 pic.twitter.com/eZeoGAQdWp
— みず (@watermarron163) 2019年2月6日
難しい難しいと身構えたけど、ほぼ予習なしで観てもそんなに問題はなかった。詳しく知っていた方がおもしろいと思うけど、1回でも充分。何回か観るなら1回観た後に色々調べるのがいいだろうね。というか色々調べたくなる。ってもう東京公演は終わったけど。
2回目は、内容を知っているので始まりから色々なところでとてもつらい。
満島くんをみるだけで泣ける。
満島くんがインタビューで(こちら)【視覚で人種の違いや絆を見せられない分より僕らの発する言葉に耳を傾けてもらえるしそこで本質がにじみ出てくるんじゃないか】って言っていたけど、本当にそうだなと。見た目の変化は特にないのでしっかりみて聞いていないと。
わたしのチャイメリカは3回目で見納め。最後は2階席から。上から観るかんじだけど舞台に結構近くて観やすいし、照明が綺麗にみえる。一瞬で道ができたり、部屋になったり。広場では石畳のような照明がよくみえた。客席全体に赤い光があたる場面は銃声と重なってゾワっと。観れば観るほどラストシーンに心臓がぎゅっとなる。
今回は役柄もあるけど、満島くんすごかったな。この役を演じるにあたってとても考えたとインタビュー読んでもわかるけど、たしかにこの役のオファーが来たらとりあえず一回悩むよなと。毎公演1回1回命削っているようにみえるし。ちょっと心配になるほどに。
そしてお目当て圭くん。演じるカメラマンのジョーはさ、いやー、どうしようもないやつだな。関わった人みんなを不幸にしているよ。1枚の写真で世の中を変える!戦慄を与えるのではなくヒーローを!!って、気持ちはわかる、わかるけど・・・誰も幸せになってないんだよなー。でも、そんなジョーだけど、何度か観ていると、うーんイラッとするけど、何か憎めないやつだなーって思わせられるのは圭くんだからなのかな?あーあしょうがないなーって。
メルを演じた石橋さんも大好きな俳優さんで、今回は圭くんとのコンビで、あ、途中からコンビじゃなくなるけど・・・やっぱり素敵だわ~浅野さんとの下北沢OFF・OFFシアターロングランは8月!!『アイランド』【演出】鵜山仁さん。ぜひぜひ。(突然の宣伝)
2019年8月『アイランド』
— みず (@watermarron163) 2019年2月9日
【演出】鵜山仁さん
【出演】浅野雅博さん・石橋徹郎さん
下北沢OFF・OFFシアターにて1ヶ月のロングラン!!
モジョミキ→モジョミキ再→ロズギル…からの4年ぶり!楽しみだな♪ pic.twitter.com/DRFZtxhQR8
動画もあって見たけど、こりゃすごい・・・・・
インタビュー等